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e-ASIA 3rd Intl WS in ラオス 3日目

今日は水質調査を行いました!ラオスでは下水道が整備されておらず、生活排水をそのまま流している状態にあります。そのため今回はラオスの現状を調査していきます。
今日は多くの点で採水を行いましたが、特徴のある面白い点のみを紹介させて頂きます。

最初にため池の水質を調査しました。このため池では3つの流入口と1つの排水口があるような状態になっています。
ため池では水の動きが遅く、水の浮遊物が沈澱していき、さらに水草が水分中のアンモニアを吸収してくれるため、水の浄化作用があるとされています。しかし、水草がアンモニアを吸収した後に、その場で枯れてしまってはアンモニアが水分中に再び戻ってしまうため、本来であれば水草を刈り取る必要があります。昔は近くの農家さんが管理していたようですが、現在ではビエンチャンの都市化に伴い、管理してくれる農家さんがいなくなってしまい誰も管理していない状態となっています。
今回は流入口と排水口の2点で採水、水質調査を行うことでため池の浄化作用について調べました。

次にビエンチャンで一番汚いとされているスポットの水質調査を行いました。パイプからは直接生活排水が流れ込んでおり、近くに行くとかなり臭いを感じるような状態でした。また、日本の浄水処理水源の基準ではアンモニアは0.1mg/Lですが、今回は100倍の10mg/L以上のアンモニアが検出されていました。アンモニアは主に生活排水が原因であり、富栄養化の原因となります。またここの魚は地元の人でも臭すぎて食べられないそうです…
ここはフラッドプレーンと呼ばれ、雨季になると水嵩が増し、一面が水に沈むそうです。特に堤防などもなく、毎年のように水没しているそうです。そのため地元の方もほとんどがこの土地に興味がなく、何の手入れもされていない状態となっているそうです。
ここは乾季になると道になるそうですが、現在はまだ水があり橋渡しの人がいました。雨季ではもっと水が多く、自分が立っている場所も水に沈んでしまうそうです。日本にはこのように季節によって水に沈んでしまう道路は無いのでなかなか貴重は場所に行くことができました。他の点でも水質調査を行いましたが、今回はこれらの箇所を紹介させて頂きました。
明日はついに会議本番なので、今日はゆっくりと休みたいと思います。