この研究では,地球温暖化による気温上昇と大雨の頻度にどのような関係にあるのかを特定することを目的としています.長期間の地上観測雨量データを用いて,10日に1回の雨~1000日に一回の雨の頻度が気温上昇1℃当たりどの程度変化しているのかを調べました.その結果,気温上昇1℃あたりの変化率は約7%という結果が多く見られました,この結果はクラウジウス・クラペイロンの法則で示される理論上の値とおおよそ一致しています.また雨量が7%/℃の割合で増加すると仮定すると,約50年後の豪雨は以下のようになると予想され,大きな災害を引き起こす危険性があります.