そこで本研究では4種類の将来CO2排出シナリオを用いて、何も対策せず気温がTipping pointを超えてしまう場合と、超えないように努力した場合の海面上昇量を推定しています。さらに、その海面上昇によって世界各国の人々がどれだけ被害を受けてしまうのか推計しています。
私たちがこのまま現在と同じ暮らしを続けると、自分たちの子供や孫の世代へと悪影響を残すような変化の引き金を引くことになるかもしれません。そのため、これから私たちはどのような適応・緩和政策を採るべきなのか、といったことを明らかにしていくことも一つの研究目標です。